奈良時代、『散楽』(さんがく)という芸能が大陸から日本に渡来していました。音楽・踊り・アクロバット・ジャグリング・物まね・演劇・手品・人形劇など様々な芸能が合わさったもので、752年の東大寺大仏開眼供養会において「散楽一舞」が奉納されるなど、大変盛んに行われていました。しかし平安時代初期に朝廷の庇護から外れ、曲芸・猿楽・傀儡子など細かなジャンルに分かれて民衆に広まっていく過程で、散楽という芸能と言葉は歴史から消えていきました。
この幻の芸能『散楽』を当時の様子を描いた正倉院「弾弓散楽図」や「信西古楽図」から読み解き、そのエッセンスを現代に変換し、新たに『現代散楽』として上演します。
ステージ中盤では泉鏡花の小品「蓑谷」(みのだに)」を、語り・音楽・ジャグリングそして映像を交えてご披露します。
○出演
太田 豊〈笛・サックス・久乗編鐘、2020年度金沢市民芸術村レジデントアーティスト〉
豊 剛秋〈笙・バイオリン〉
大平 清〈サズ〉
坂本 雅幸〈和太鼓〉
林 恒宏〈語り〉
森田 智博〈ジャグリング〉
-スペシャルゲスト-:
高 雄飛〈ピアノ、2019年度金沢市民芸術村レジデントアーティスト〉
般若佳子〈ヴィオラ、2020年度金沢市民芸術村レジデントアーティスト〉
角口圭都〈サキソフォン、2021年度金沢市民芸術村レジデントアーティスト〉
○主催
金沢市民芸術村アクションプラン実行委員会、金沢泉鏡花フェスティバル委員会
○共催
金沢市、(公財)金沢芸術創造財団
○協力
K-CUBIC、金沢舞台、LFI、㈱山口久乗
○特別協力
北國新聞社
○後援
石川テレビ、MRO北陸放送、HAB北陸朝日放送、テレビ金沢 エフエム石川
○企画・演出
太田 豊(2020年度 レジデント・アーティスト)
○制作統括
金沢市民芸術村 ミュージック工房ディレクタ一