奈良時代に東大寺大仏開眼供養会で奉納された幻の芸能「散楽」 を甦らせる 「現代散楽」
高岡銅器から生まれた仏具"おりん"の楽器 「久乘編鐘」の基に古今東西の楽器アンサンブル、 超絶技巧のジャグリング、上質な声で味わう宮沢賢治の物語が結集する古くて新しい心躍るエンターテイメント!
今年も高岡にて開催されます。
2024年1月1日に能登半島沖を震源とする大地震が発生し、高岡市でも建物の崩壊をはじめ甚大な被害が生じました。今年は会場に募金箱を設置し、能登半島地震被災者支援のための募金活動を行います。集まった募金は高岡市を通じて地震支援に役立てていただきます。
お客様には日本の伝統音楽や世界の民族音楽、珍しいサーカスパフォーマンスなどが組み合わさった「現代散楽」の公演を楽しんでいただき、少しでも被災された方や地域の助けになればと考えています。
〈現代散楽とは、高岡とのつながり〉
奈良時代、『散楽』(さんがく)という芸能が大陸から日本に渡来していました。音楽・踊り・アクロバット・ジャグリング・演劇・手品・人形劇など様々な芸能が合わさったもので、752年の東大寺大仏開眼法要において奉納された記録が残っています。しかし大変盛んだった『散楽』は、平安時代に入って各種の芸能ごとに細分化して消えていき、幻の芸能となりました。
我々「現代散楽」は、『散楽』を当時の様子を描いた正倉院「弾弓散楽図」や「信西古楽図」の絵図から読み解き、そのエッセンスを現代に変換し、新たな現代の散楽として復活させ、2019年に東大寺大仏殿にて奉納演奏いたしました。今年3月にはNHK大河ドラマ『光る君へ』紀行で「1000年の時を経て蘇った現代散楽」として紹介されました。メンバーは雅楽演奏家で横笛・サックス奏者の太田豊を中心に、笙・バイオリン・和太鼓・トルコの絃楽器サズ・物語を語るナレーター・超絶技巧のジャグリングパフォーマーという多種多彩な構成で、音楽と物語とジャグリングが混然一体となる、今までに見たことのない不思議で美しく楽しい舞台を作り上げます。
そして「現代散楽」になくてはならない楽器が、高岡市の伝統産業から生まれた仏具おりんの楽器「久乗編鐘」です。おりんの美しい音色には音楽的魅力があるのはもちろんのこと、祈りの思いを届ける音として舞台に鳴り響いています。
〈公演の見どころ〉
今公演では宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」を取り上げます。あの世とこの世の境を走る銀河鉄道に乗り、様々な人々に出会った主人公ジョバンニは「ほんとうのさいわいとは何だろう」と考えます。今回の地震で、あたりまえの日常の尊さについて考えられた方も多いと思います。様々なパフォーマンスや演奏を楽しみながら、「生きているさいわい」について少し考える深みのある舞台を作りたいと思います。
またゲストにNHKの大河ドラマ「西郷どん」のメインテーマ曲を歌った里アンナさんをはじめ県内外の著名なアーティストを迎え、総勢11名でのパフォーマンスとなります。
ご来場を心からお待ち申しております。
チケットお問い合わせは、株式会社山口久乗まで
T E L 0766-22-0993
e-mail info@kyujo.co.jp
本サイトお問い合わせフォームからでもチケット申し込みいただけます。